とあるSEが育児休業を取得しようとした時の話。

こんにちわ。
4歳の愛娘の育児に奮闘しているGEEXのうだがわです。

娘の最近のマイブームは平日朝8時までに起床し、某朝のニュース番組のじゃんけん勝負に勝つこと。
勝てれば機嫌良くニコニコになり、負けるとむーっと不機嫌顔になります。
そんな娘を後目に、今日も平和だなぁと朝ごはん食べるのが日課になっています。

さて、前回は娘が産まれた日のことを書いた流れで、育児休業期間中の話を書こうかと思いましたが、
取るまでの間にもネタになりそうなことがあったので、今回はそちらを書いていきます。

~育児休業を取りたいな、と思った~
男性でも育児休業を取っていい、という制度があることを知ったのは子供が産まれる寸前。
当時はまあまあ忙しい現場に出ていて、でもそんな制度があるなら1、2週間くらい休んで育児に協力したいと、
現場リーダーへ事前に話をしていました。
リーダー自身も「うんうん、子育て大変だよねー」と割と前向きに話を聞いてくれていたように見えたので、
てっきり希望が通るもんだとその時は思っていました。
が、結果的にその現場にいる間は育児休業を取ることはできませんでした。

~なぜ?制度があるのにとれなかったワケ~
この業界あるあるですが、育児を経験している人が結構少ない。
※あくまで個人の主観です。
実際、チームメンバーの平均年齢は40以上で全員が独身男性でした。
次第に男が休んで何すんの?こんな忙しいのに休むの?という雰囲気が出てきて、
徐々に育児休業について言い出しにくい状況になっていきました。
で、言いたいことも言えない某曲がBGMとして流れてきそうなくらい精神の疲弊を感じつつ、
その後しばらくの間は当件無かったかのように仕事を遂行しました。

~それから~
その後、自分の力不足+育児に協力できない状況の申し訳なさで精神的に疲れてしまったことを理由に、
現場を離れることが決まりました。
育児休業を取る気は失せた状態で、本社勤務開始。
その初日、今後の働き方の希望を今は亡き先代社長と話をすべく打ち合わせへ。
正直、良い現場の離れ方ができなかったため、流石にお説教の一つや二つを覚悟していたので、
気落ちしながらその場に向かったのを覚えています。
席についた後いくつか会話をし、

先代社長「そういえば、うだがわくん育児休業取りたいって話してたよね」
うだがわ「はい…でもなんか皆に迷惑かかるみたいなので」
先代社長「いえ、取っていいですよ。何か月休みたい?」

・・・

ん ?
何 か 月 ?

一か月単位で取っていいものなの…?
その後、実際どれくらいの期間休むのが現実的かを家族とも相談し、最終的に2か月の育児休業が決まりました。
※調べたら、むしろ1、2週間の短い期間で取る人なんていなかった。
ちなみに、この時の打ち合わせでお説教の類は一切ありませんでした。
先代社長の粋な計らいのおかげで、GEEX初男性社員育児休業取得達成の実績を得られました。

~率直に感じたこと~
当初、育児休業は男性でも取れるという制度を知った時、「制度なら堂々と取っていいんだよね!!」と思った自分。
いざ箱を開けてみれば、令和の時代でも「育児は女性がやるもの」と言わんばかりの考えの方が思ったよりも多く、
まだそこら辺のアップデートができていない人が沢山いるんだなと驚いた。
最近、同じように育児休業を取得しようとしている友人から話を聞く機会があったのだけど、
休む間の穴を埋める要員確保出来ないと無理と言われたようで、
こちらではどうも出来ない理由を盾に、取らせてくれない現実に話を聞いてて物凄くモヤモヤした。
自分は良くも悪くもタイミングが合うことで取得できたが、
もし取得出来なかったら今の妻と娘からの信頼はない…と言ったら大げさだけど、
そういう風に言えるくらい、家族に貢献できたと言えるので本当に取れてよかったと思う。

~あとがき~
これは後から妻から聞いた話だけど、育児休業を取っても育児、家事に協力しない男性も少なからずいるらしい。
…そんな人いるの?と半信半疑でググってみたら、某知恵袋さんに奥様方のお怒り投稿があるわあるわ…。
なるほど、育児に理解ない人もいるけど、そもそも育児休業をただの長期休みの気持ちで取る人もいて、
その結果、負のスパイラルが起きているのね。。

まだまだ本当に取りたいと思ってる人が気軽にとれる時代は遠そうだな、と少し切ない気持ちになりました。