推し飯の話。

こんにちわ。
4歳の愛娘の育児に奮闘しているGEEXのうだがわです。

ここ最近、娘がキャラを推すという事がわかるようになりました。
以前は僕か妻が好きだからと真似するしか出来なかったのに目覚ましい成長を感じます。
今のところ、
ディズニープリンセス:ラプンツェル
すみっコぐらし:とかげ
スイカゲーム:桃
といった具合。

そんな僕と妻の推しは4年前から娘のままです。

さて今回は、推しは推しでも僕の「推し飯」について書いていきます。

~推し飯?~
そんな言葉があるのかはわかりませんが僕が思う推し飯とは、
1.この店(もしくは系列店)に入ったら絶対食べるもの
2.大好物を超えて細胞レベルで好き
3.食べれなくなった時の損失感で1日凹める
と、こんな物と思っています。

~で、うだがわの推し飯はなんなの?~
僕の推し飯はずばり言って、

町中華のチャーハン。

シンプルでどこも作り方が同じに見えて、作る人によって味が大きく変わる料理。
僕としては五目チャーハンとかエビチャーハンとかでなく、ただのチャーハンが至高なんです。
一時期、Youtubeで料理人がチャーハン作る動画を娘と見まくっていました。

~町中華との出会い~
はじめて町中華のチャーハンの美味しさを知ったのは小学生の頃。
当時住んでいた東京メトロ東西線の原木中山という駅。
そこにあった昔ながらの中華料理屋(というより定食屋?)の「大幸」というお店。
周辺は土木やトラック関係の会社が多く、ガテン系のお兄さんが多かった気がする。
それ故か、大幸のチャーハンの特徴はボリュームの多さと、ちょい濃いめの味付け。
刻まれたナルトも妙にマッチしてて、食べた瞬間「何これ、うまっ!!」と、レンゲが止まらなかった。
今では普通だけど唐揚げにレモン汁が合うことを教えてくれたのもこのお店。
早い、安い、美味い、腹いっぱいの素晴らしさを教えてくれた大幸は間違いなく僕の食の基盤を作ってくれました。

~新たな町中華との出会いは続く~
中学生になったぐらいのタイミングで隣駅の妙典駅にとんでもない中華料理屋が開店しました。
その名も「華風伝」。
開店したての頃、冷やかしに行ってみようぜーと学生ヤンキーのノリで父に誘われ、家族で来店。
初オーダーは店の看板商品が中国ラーメンとのことで、その時は塩のチャーシュー麺を注文。
一口目から塩ならではのあっさりさと、塩では感じたことのないコク深さで家族全員が虜に。
父は調理師免許を持っている自称食通。
少しでも気に入らないと二度とその店には行かないこだわり人間。
そんな父が華風伝を一発で気に入ってしまい、その後何度食べに行ったか覚えていません。
休日に昼、何食べる?と話になれば大体ココに行くくらい家族で激ハマりでした。
で、二回目でようやくチャーハンを初実食。
ラーメンスープか何かを隠し味としているのか、他では食べられない唯一無二の美味さ。
付け合わせのザーサイとスープもホント良い仕事してる。
ラーメンも美味しいし、チャーハンも美味いし、毎度どっち食べようか迷っていました。
(結果的に大半はチャーハン頼んでいましたが)

そして以外枠でハマったのはデザートの杏仁豆腐。
当時の僕は杏仁豆腐は寒天状の物しか知らず美味しいと思っていませんでした。
が、ここの杏仁豆腐は滑らかトロトロの杏仁で、爽やかな甘さがすんごく美味い。
陶器の器ごと冷蔵庫に保管していて、夏場は超キン冷えで言うことなし。

大幸、華風伝と大当たり店が近くにあるおかげで日々の楽しみが常にあった気がします。

が、コロナ禍や、続く食材等の価格高騰の波でそれらの当たり前に異変が起きます。

~「推し飯」が「絶飯」に変わる~
2020年頃から、まだ記憶に新しいコロナ禍がやってきました。
特に飲食業界は大打撃を受けることに。
家の周辺のお店も漏れなく被害を受け、え、ここも?な、お店が次々と閉店。
そんなある日、ふと大幸がどうなっているのか気になりググってみると、

食べ〇グ
【閉店】御食事処 大幸 (タイコウ)

しばらく放心状態に。
今では埼玉県に住んでいるため、千葉県にある大幸には完全に足が遠のいていました。
最後に行けたのは結婚式準備していた頃だったかな。。(2017年後半ごろ)

そんなとある日。
娘が3歳になった頃、そろそろ外食できるかな?と華風伝へ両親含め家族で行きました。
開店当初から人気が徐々に上がり、この頃は開店前から行列ができるレベルにまで成長してました。
冗談抜きで妙典住んでる人、全員リピーターなんじゃないかってくらいの人気店。
着席しチャーハンが着丼されるや否や、娘は一口目から大感激。
「おいしいーー!!」と、ドラゴンボールの悟空バリにかき込んでました。
さすが親子、好物も似ちゃうよね…。
特に食べムラが酷い時期だったので心配してましたが完全に杞憂でした。
また来ようねーと、接客レベル◎の店員さんにバイバイして上機嫌に帰路につきました。

そこから3か月くらい経ったある日。
お店の前を通ると、普段は営業している時間なのにシャッターが閉まっていました。
まさかと思い、恐る恐るググると…

食べ〇グ
【閉店】華風伝 (カフウデン)

おのれ、食べ〇グ(違

調べると2023年6月30日で閉店。
文句の付け所がないくらい繁盛していましたが物価高騰や従業員不足などが原因のよう。
閉店を惜しむファンの方が殺到し、最終日は並んでくれたお客さん全員を対応してくれたらしいです。
とあるブロガーの方が、お店の閉店により妙典の地価が2割下がると嘆いていました。
大げさでなく、ホントに僕もそう思います。
23年間、家族全員本当にお世話になりました。

~悲しみを背負い、現在へ~
町中華の貴重さを思い知った今、一人で外食できる時があれば、思わず中華料理屋を探すように。
が、地元のお店を中心に何軒か訪れるも思い出の味に並ぶお店にはまだ出会えていません。。

今回の経験から個人経営の中華料理屋さんが苦境の中、身を削って頑張ってくれていたこと痛感。
町中華は明日無くなってもおかしくありません。
是非、地元で最推しの町中華を見つけてみてください。

ちなみに、娘の推し飯は海苔でした。(料理じゃなかった)